水の影の作品情報・感想・評価

「水の影」に投稿された感想・評価

sucio

sucioの感想・評価

3.9
結婚前にレイプ被害に遭い処女を失うことは社会的には死亡したのと同様で、本人のみならず一家の恥となる。唯一の救済策は加害者に"結婚してもらう"こと(これは加害者が上位階級である場合。下位の場合は加害者一族郎党は残虐な復讐を受ける)。こんなインドあるいは南アジア特有の事情を知っていれば本作の少女の行動も理解できないことはない。だが監督はそんな現状を指弾する社会的メッセージに留まらず、本作でボーヴォワール言うところの「(従属する)第二の性」としての女性をより普遍的なものとして描写したかったのであろうか。その意図はくみ取れるが、とにかく観客を刺激、挑発することを主目的としているようにも感じられた。ダイナミックかつ不穏な映像、音楽には圧倒される。

細かいことだが、物語展開上で不自然なのは、そもそも安宿でボーイフレンドが酒を買いに行かされることになった際、なぜ少女は同行することを主張せず、ボーイフレンドも少女に同行を促さなかったのか。ボスと少女を二人きりにさせるためとはいえ、ひと工夫ほしかった(少女が疲労困憊で外出困難な設定にするとか)。
横暴クソ野郎が一番好人物に思えるとことんイラつくバカップル。ごねるか泣くかのバカ女とどうにも不甲斐ないダメ男。森からの展開は和むけど、そこに至るまではかなり鬱陶しいです。
pherim

pherimの感想・評価

3.1
マラヤーラム映画問題作。古びたジープの雨がちロードムービーから急転、一切予測不能の密林展開が神話的。能書きだけの愛で縛ろうとする男より、暴力/レイプで従わせる男を本能で選んでしまう女のサガ、という動物学学士&元弁護士の監督が表す人間観にインド的抑圧の現在をみる思い。

女性主人公が茫然自失としながら河原で石積みにとり憑かれる場面、上映後Q&Aでの「心のバランスを取り戻す作業で宗教性はとくにない」という監督の発言は少し面白い。山奥の川で為される性の営みにアピチャッポンも想起されたけど、本作は暴虐性に優り『ブリスフリー・ユアーズ』の湿潤性はないかな。https://filmarks.com/users/pherim?page=3
aymm

aymmの感想・評価

3.7
彼氏に連れ出された少女はボスと呼ばれる男と3人で街へ出る。
引き返せない道のりとは知らずに。

インドに根付く女性軽視、暴力、想像を絶する絶望に言葉を失う。
霧、水の流れから暗さと救いのない厳しさが漂っていた。

一生忘れられないだろうトラウマ映画。
まさわ

まさわの感想・評価

2.5
アジア圏で女性問題をテーマにすると、こういうタイプの作品になりがちだな…と感じてしまう。社会問題を扱うのはもちろんいいのだけど、だったら虐げられる現実そのままのよりも、もっとしぶとく生き残るための術をみせてほしい。女性は泣き叫んでるだけで最後に思いつめて極端な行動にでるなんて、創作として物足りなさを感じた。女を取り合う男たちという構図も退屈。景色の素晴らしさに助けられてるのか、完敗してるのかわからないけど、水の撮影はよかった。
映画観賞後こんなにも放心状態になったのは久しぶりだった。作品の最初から全体的に主人公の女性に絶対に嫌なことしか起こらないと思わざるおえない展開と劇中での主要人物でもある男性や他の男性達からの視線だったり物語の後半からの川のシーンの映像は壮大だった。そして不安を感じ辛くなってしまう気持ちにさせる音楽。特に上映終了後監督のQ&Aもあったが監督曰くこの映画は、実際にあった事件をモデルにしているらしい。その事件の内容は想像以上に壮絶だった。映画で疑問に思った主役の女性の行動は、インド社会における女性がそうせざる得ない状況に対しての行動だそうでなんとも言えない気持ちになりました。日本含め世界中女性に対しての抑圧が酷すぎる現状。全ての男性がそういう人ではないのは分かるけど日本で公開されるさいは自分は関係ないと思わないで観賞してほしいなみんな。
H

Hの感想・評価

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チラシのビジュアルで選んだら、セクシー・ドゥルガの監督の映画で、雰囲気が好きなんだろうなと。
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ホテルの部屋に戻って暫くしてから、返事がないからとレイプした張本人のボスを連れてくるあたり、あの恋人はもう! 彼が泣き叫んでたのはジャヌーが気付けられたからじゃなく、ボスに裏切られたからであってホモソーシャルな関係が優位なんだなと。誰も平常心じゃないなかでの結末に全然気持ちが落ち着かない。あの石のタワーの迫力‥
たむ

たむの感想・評価

3.4
クライマックスの画力が凄まじい、神話の再現のような凄さです。
そこに至るまでは、悪い方向へ、それこそ地獄へと落ちていく怖さ、不安が直撃しました。
ただ、登場人物の行動が、あまりにも安易に軽率な行動が多いので、共感する映画ではないと思いながら観ていました。
登場人物への観客の共感どうこうではなく、状況の悪夢に一緒に引きずり落としていくような映画です。
ゆえに、クライマックスは絶叫、人の言葉など無意味な世界で展開します。
人がここまで、気が狂うほどに泣き叫ぶ映画を初めて観ました。
な

なの感想・評価

4.5
素晴らしい。。
すごすぎる演出とカメラ
もう二度と見れないかも、、ってレベルの映画体験だった
くり

くりの感想・評価

3.6
前作セクシードゥルガにハートをつかまれたので。
やはりこちらも、旅行先にインドを選びたくなくなる映画・オブ・ジ・イヤー。

撮影の感じとかもやっぱ好きだなー。
路地をちょっとずつ動きながらぐるぐる回るのとか。気持ち悪くなったけど。

話として、個人的には山に逃げてから死んじゃうのはちょっともったいない気もするけど。にしてもほんとに力関係に敏感な監督ですね。素敵。
見てるこっちのフラストレーションのたまりかたが凄い⤴️⤴️
海と川の反復もあまりにわかりやすすぎるけど、ちょっとバグったテンションで見る川のシーンはめちゃくちゃ笑いました。
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