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運命じゃない人のcinemakinoriのレビュー・感想・評価

運命じゃない人(2004年製作の映画)
4.0

ずっと観たかったやつ。
いつの間にかアマプラ配信されていたのですね〜。って事で初見。

【鍵泥棒のメソッド】→【アフタースクール】→【運命じゃない人】の遡り鑑賞になる内田監督作品。


なるほど、この監督の《色》がぎっしり詰まった出世作であり代表作に異論なしですわ。


たった一夜のある出来事を、5人の視点から見事にピースを嵌めていく秀逸な脚本はかなり楽しい!
ストーリーの面白さと言うより、とにかく脚本や演出の妙が突出していて、陳腐なストーリーの事など全く気にならない程の構成になっているのが素晴らしい。
総じてドタバタ感満載なのだが、全然とっ散らかずにただただ「なるほど〜」と感心させられながらのあっという間の98分。

同じ場面でも違う視点だとこうなるのかぁというシーンが多く、パルプフィクションみに溢れている。



・地球人離れしたお人好しサラリーマン
・胡散臭くも色気のある探偵
・経営難に悩む極道の組長さん
・婚約者の浮気発覚からの自暴自棄な女
・金以外興味のない結婚詐欺師の女


この運命じゃない5人達が織りなすたった一晩の群像劇が後半に連れて見事にハマって行く展開はついついニヤついてしまうw






レストランのウェイターが最後まで妙に印象に残ってしまったのは私だけ?
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