巨大オメコから産まれ、不要な人間は巨大肛門から排泄される。そんなシステムを成敗するレジスタンスの反逆と革命の物語!
大開脚したお股から覗く地球のようなオメコがセックスするオープニングからこの映画がどんな映画か容易に想像つくくらいには馬鹿すごい映画ですよ!
どっかの国。地面から出た巨大オメコから産まれるホクホクの青年。(マーティン・ローク監督)
するといきなり現れた謎の修道士に臍の緒を切られて連れ去られ、スーツに着替えさせられると手錠をかけられてブリーフケースを持たされる。
何がなんだか分からないまま野原に放り出され、矢印を辿ると1人の老人に出会う。
そうするとその老人は長々とある話を始めるのだ。
この国では国王の権威は絶対であり、その社会規範に従わなければ、国の脅威と見なされ殺される。
この世に人が生まれた時、彼らは正常であるかチェックをされるのだ。
老人自身も過去にこの国のシステムから逃げ出した者の一人であり、彼は過去に逃亡を企てた話を語り出す。
自由や正義なんて物は存在しないんじゃよ。生まれた物は皆決められた道を進むしか無い。若者よ大志を抱け。ホッホッホッ。的な道徳を説いて青年はありがたや〜。と感謝し元来た道を戻るのたが、
青年が道に戻ると母なる地球の肛門で僧侶達に無理やりビチクソうんこに塗れた直腸を進むことを余儀なくされた少女がおり、彼もまた少女と同じくこの国のシステムから排除される人間。
つまり糞。排泄物であると判断されてしまうのだ。
彼は決められた運命に抗い、自由を手にすることに決め、この腐ったシステムと独裁に終止符を打つため青年の反逆が始まる!!
なんとも愛と正義の讃美歌が似合いそうなまさにポンコツ版レミゼラブルともいうべき大ケツ作なのだが、とにかく絵面の汚さといい流石『処刑山』のノルウェーが誇るヘンテコさである。
ジャンルとしてはホラーアクションコメディファンタジーアドベンチャーともいうべきか、恐ろしいほど訳のわからん仕様になっており、ストーリーは一応書いたけどあってないようなもん。
銃を首の回しだけで避ける男や、男のケツの穴にビール瓶突っ込んで自らそれを引っこ抜いてうんこ塗れのビール飲んで失神したりシュールというかなんというか?(-_-;)
基本的にはグロ馬鹿エロ馬鹿な四肢切断やら顔面破壊やらオメコやちんこやうんこを見ながらゲラゲラ笑うようなそんな映画である。
ただ作中にルガーとかステンサブマシンガンとかH&K G3とか結構色んな銃出てきたけどもしや監督銃マニアなんだろか?そこだけめちゃ気になる。
そんな今作はマーティン・ローク監督が大ファンであるピーター・ジャクソンの『バッド・テイスト』をかなりオマージュした内容となっており、特殊効果やカメラワークにも顕著にピーター・ジャクソン風味が遺憾無くオマージュされております。
しかもマーティン・ローク監督は撮影、脚本、俳優、プロデュース、編集の5役に加え、視覚効果、特殊効果、音響にメイクとほぼその全てを一人でこなし今作に並々ならぬ熱意を注いでいる訳でして、
キャストのほとんどが家族や友人、近所のおっさんやおばさん達で完全に身内総動員で作られているところも田舎の暖かさが感じられてなんだかホッとすんよね。
とにかく意味の分からないストーリーと突拍子もないエロとグロとラストのとんでもない馬鹿なぶっかけエンディングしかり、ガブリエル・バータロスの『バーサーカー 』を見た時と同じような感覚に浸れるという意味では評価せざるを得ませんね。
お尻とうんこと銃マニアということが分かっただけでも今後かなり応援しがいのある監督さんですわ。