このレビューはネタバレを含みます
僕は池松壮亮がすきです。
カサブランカにおけるハンフリー・ボガートの抑揚のないセリフ回しは池松壮亮にも共通している魅力で、観始めてすぐにハンフリー・ボガート演ずるリックに魅力を感じました。
序盤のリックはスマートで公正、だけど人間味がなくてどこか空虚な雰囲気が。
そんなリックがイルザと再会してお酒飲んだりイルザに怨み節だったり、取り乱して自分を見失うところはリックのことが心配で仕方なかったです。
リックも人間なんだなと安心もしましたが。
それでも、悩み苦しむ過程はリックにとっても、全人類にとっても必要なもの。
イルザを愛する気持ちに答えを見いだし本来の自分を取り戻し2人を逃がそうとするリックは僕の好きなリックでした。
フランス国家が流れ、ルノー署長と並び歩くラストシーンは夜ですがとても晴れやかで気持ちの良いものでした。