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カサブランカの1234のレビュー・感想・評価

カサブランカ(1942年製作の映画)
4.0
離れたりくっついたり、「愛してる」だとか、「君が全て」だとか、そんな映画には正直飽き飽きしていた。しかし、予想に反して多くを語らないふたりがミステリアスかつ逞しい。これを観てイングリット・バーグマンに惚れたのは私だけではないはず。光と影に映し出される細かな人物描写、宝石のような洗練された台詞の数々。撮影当時は度重なるトラブルと台詞のダサさに、主演の2人もこの作品は完全に失敗だと思っていた(イングリット・バーグマンはかなり後年になってやっとこの作品を観たとか)。まさに映画とは偶然の産物なのだ。
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