念のため時代背景をちょっと予習していったのだけど、そうしといて良かった わかってないまま見たら理解しにくかったかもしれない
ホロコーストで家族を失い自分だけ生き残ってしまったクララとアルド 失ったものや受けた傷を簡単に埋めたり治したりはできないけれど、寄り添いあって少しずつ前を向いて進んでいく様子を、淡々と静かに描いててよかった
恋愛とも家族愛とも違う愛情なんだろうなあと思いつつ、でもこれ限りなく恋愛感情に近いのでは…大丈夫か…16歳女性と42歳男性の恋愛の話には頼むからしないでください…とも、鑑賞中結構ずっと思ってて、全体通してそういう危うさも感じた アルドがめっちゃ自制してて最後までそうならなかったので本当によかったけど
ラスト、スターリンが死んだことに対して若者たちが喜んで、これから明るい未来が待ってると盛り上がる一方で、おばあちゃんたちはあんまり嬉しそうじゃなくて心配そうな表情なのが印象的だった、そう簡単にいくかなあ…みたいな顔で 実際この後もハンガリーは大変な歴史があるわけで その分ラストがほんとに切なかったし深みを感じた