Marie

この世界に残されてのMarieのレビュー・感想・評価

この世界に残されて(2019年製作の映画)
4.1
誰かの家族だった子どもが、誰かを失った人の家族になる。
そんな家族の形が今よりもっとたくさん身の回りにあった時代が確かにあったんだな。
残された人たちは生きていく。
どんなに辛くても、また寄り添いあって生きていくことを選択する。
もう一度、何度でも、築き上げることができる。
そんな暮らしが、気づかないうちに新しい幸せになって
ある日ふとそれに気づいた時、昔の幸せも一緒に胸に去来するんだろうな。
その一瞬が幸せでかけがえがなくて胸を詰まらせるんだ。

「今ここにいない大切な人たちへ」
その言葉にグラスを上げないのは、今ここにいる人たちが何より大切で、ここにいない人たちも変わらず一緒にいると思えたからかもしれない。
Marie

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