ホロコーストによって家族を失った少女クララと医師アルドのお互いに欠けた心を通わせていくお話。
個人的には久しぶりに佳作と思える作品です
ここまで性的に意識せず真の意味で心を通わせる映像を作れるのは素晴らしい事で観ていて心地よかったです。
少女らしいグイグイとアプローチを惜しまないクララと
論理的に立ち回るアルドの対比もよく、
出てくる舞台美術の雰囲気の良さも技術の高さが伺えます。
始まりから終わりまでのクララとアルドの表情の変化も見所の一つで
特にアルドの微細な表情の演技は心動かされました。
上映時間も90分弱なのでこの手の淡白そうな映画が苦手な人にもお勧めです。