第二次世界大戦後、ソ連の政権下にあるハンガリー。ナチスのホロコーストを生き延びた医師アルダールと16才の少女クララ。
家族を失った孤児のクララは心を閉ざしたまま。アルダールとの出会いが彼女を変えていく。
ホロコースト、悲惨な経験をした2人だからこそ、お互いを思いやれる。
アルダールの腕にチラリと見えた収容所にいたであろう数字がある。
それだけでも彼がどれだけ苦しく辛い経験をしたか感じとれる。
彼にも悲しすぎる過去が。
アルダールのおかげでクララは明るさを取り戻し心身共に健康に。
またアルダールも淋しく短調な生活から生きがいを見つけたかの様な生活が。
2人が心身共に穏やかさを取り戻すと共にお互いが進むべき方向に進んでいく姿がても良い。
クララの古典的なとても美しい女性になっていく姿が素敵だった。
アルダールの優しい微笑みも。