見初めて、「あ、これ失敗したかも、見るのやめた方がいいかな」と思った。
全然違った。抑制の効いた愛の物語だった。本当によかった。アルド、偉い!
ホロコーストを生き延びた後も、「やったー!生き延びたぞ!」とはならない。大切な家族を失い、なぜ自分だけが生き残ってしまったのか…そしてまた社会情勢も良くない。ラストでスターリンは亡くなるが、ハンガリーの過酷な情勢はまだ続く。
決して明るい映画ではないが、どんな状況にあっても、流されず、自分を見失わず、助け合いながら、懸命に生きようとする人たちの姿に励まされる。