このレビューはネタバレを含みます
今までの二人の関係が終わった音が聞こえた瞬間がありました。
ラストを経て、このような「幸せ」を生きていく方も多いのかなと思いました。
渡辺大知さんは少しかわいそうなださめの良い人を演じさせたら最高な方です。試写会の応募をする際に予告編を音声無しで観たのですが、この子のことが本当に好きなのだと表情で伝わりました。個人的には徳永えりさんとの共演にニヤニヤしました。
「良い人どまり」とは言うけれど、長い間思い続けてもジュースもプレゼントも渡せなかった「良い人」と、冗談は通じないけど人を客観的に見れる「良い人」と。同じ良い人でも行動一つで未来は変わる。切ない。
ヒロインの女の子は又吉が好きそうな像だと思いました。とてもかわいかったです。本当に友達だと思っていて、彼氏に指摘された時に気づいて泣いてしまった。小悪魔ではなく、男女の友情は成立する派なのだと思います。
加藤君も、彼女との関係は（性的な）恋愛なんかより高尚なものだと思っていた、思おうとしていたのだと思います。恋愛の視点からは逃げかもしれませんが、「俺ら」で通じる、二人の世界の優越感に共感できる方も多いのではないかと思いました。
3Dの話は又吉っぽい視点だなと思いました。
直接的な言葉が無く、当事者ならわからないかもしれませんが、表情や言葉選びで誰が誰を好きなのか伝わってきて、それもリアルで良かったです。
