あんじょーら

ディヴァイドのあんじょーらのネタバレレビュー・内容・結末

ディヴァイド(2011年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

SFスリラー作品で、シュチエーションホラー作品ということで興味が沸き、予告編で『近年類を見ない黙示録の傑作』とのコピーにつられて観に行きました。



NYで大規模な爆発が起こり、ビルの地下に辛くも逃げ込んだ9人の男女。同じビルに住む知り合い同士ではあるものの親しくは無かった人々が、地下室の住人であり強権的で支配的なこのビルの管理人ミッキーと不協和音はあるものの秩序を確立しながら助けを待つのですが・・・というのが冒頭です。



監督であるザヴィエ・ジャン作品が好きな方か、納得なんかどうでも良い、感情的に盛り上がれば映画として良い、という方にオススメ致します。個人的には『外した、ヒドイ』という作品になってしまいました。



アテンション・プリーズ!

今回は全然オススメじゃないです。しかもネタバレします。何故ならあまりに酷いと思ったからです。この作品に1800円は無い。と、個人的には思いました。ので、映画は予備知識なしでの鑑賞が最も新鮮で楽しめるのは理解しつつも、感想にまとめ、ネタバレしてまでも纏めてみたくなりました。






































で、予告編を観ていただくと分かるのですが、助けがきます、それもこういうシュチエーションドラマとしてはかなり早い段階で。んで、その助けが少女だけを拉致して行きます。


彼らの目的は何なのか?助けではないのか?何故少女だけなのか?外界では何が起こっているのか?爆発は核攻撃だったのか?テロなのか?


という舞台設定への疑問は、ひとっつも、微塵も、全部、放り投げ、ガン無視です。


え~っと、状況の説明を最後に示すくらいあっても良いと思えるほどの特殊なシュチエーションですよね?


しかも、外界からの侵入者は、


扉を溶接して閉じ込めるんですよ!!!!!


もしかして侵入者はエイリアン?とか思ったらあっさり人間でしかもアラブ系でさえない。んじゃなんでわざわざビルの地下まで来るの?子供を何に使っているのかさえ謎のまま。あれだけこだわりを見せた母親もあっさり男と出来ておしまいだし、扉を溶接するまでの間も結構時間あったのに放置。地下室からの侵入者に2名射殺されたりしてるし、扉には最初は鍵さえかけずに、見張りなし、カメラ監視なし、すぐ実験施設のようなものに繋がってるのに!で、その後扉溶接って意味が分からないし解釈の幅が狭すぎてご都合主義としか思えない!!!アメリカ軍の誤爆でも、テロでも、アラブ系の攻撃や戦争、エイリアンの実験、など様々考えましたがどう考えても意味が繋がらないですし脚本ヒドイです。

で、全く持って残念な作品としか言えませんでした。

ただ、役者さん方はかなり頑張ってると思いました。エヴァ役のローレン・ジャーマンさん綺麗で良いです。キャラクターとしては最後の何もかもを見捨てるあたりは恐ろしいです、溜め込むだけ溜め込んで爆発!というのは恐ろしいです。ミッキー役とジョシュ役の方もかなりの入れ込み方ですし、マリリン役が全然気がつかなかったけど、あのロザンナ・『グラン・ブルー』のジョアンナ・アークエットさんでした!結構衝撃的な役で、びっくりしました。


でも、それを補って有り余るほどのストーリィの、脚本家の無能さを見せ付けられる映画でした。