春イコ

雪の女王の春イコのネタバレレビュー・内容・結末

雪の女王(1957年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公の少女ゲルダが、友人カイを助けに行くために、身につけている一つ一つを手放していく。

「靴を川にあげるかわりにこの舟を導いておくれ」と願う心はとても健気で、まっすぐな気持ちが伝わってきます。

なによりそのゲルダの振る舞いと行動に、心を開いていく山賊の娘の涙がとても感極まります。
アニメーションでの仕草がとてもしなやかで優しく、荒々しい性格が伺えた山賊の娘に奥ゆかしさが垣間見えて、素晴らしいシーンだと思いました。

寂しくて動物を捕まえ、縄に縛り付けていた「関係」が、何の価値もなくそこに「友情」はなかったのだと気づかされ、動物たちの縄を解くシーンが、この物語の重要なシーンだったのではと思います。

カイを救いに行くというゲルダの想いが、他の人の心を大きく動かしたのですから。

素晴らしいアニメーション作品だと思います。
春イコ

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