雪の女王の作品情報・感想・評価

「雪の女王」に投稿された感想・評価

みんな大好きСоюзмультфильм!!
表情豊かな劇伴はやっぱり素敵。
からすのそろり足、トナカイの早駆け、しなやかなアニメーションがとってもいい。
後半の吹雪に足止めされるシーンも見入ってしまう。

ペーパークラフトみたいな重なりのある背景も好き。
色彩と吹雪や波など自然の表現が半端なかった。キャラデザも可愛い。
生恥

生恥の感想・評価

3.5
たくましいゲルダ、心強い盗賊の娘。いつの時代も、強い女の子が主人公で時代なんだな。王子様のキスをただ待つだけの白雪姫とはまるで対照的で、映画はかなり地味だが好感が持てる。そして心を打たれるゲルダの優しさはナウシカを思い出す。
Aki

Akiの感想・評価

5.0
ジブリ美術館ライブラリーからこのアニメ映画を鑑賞。

素晴らしいです。自然と動物との共存、子供向けなのですが大人も見れます、フィーリングが合う人にはすごい合うと思う。

山賊の子の心を溶かすことにより雪の女王はいなくなった、宮崎駿さんのインタビューも見ることにより更に深いです、「想いというのは心で、想いを貫くこと」
ジブリ作品もこの作品から影響を受けているのだなぁと思うと尚深いですね。

作中には春夏秋冬があり、情緒深いものも私は感じました。
冬は雪とこの物語の肝心なもの
夏は青々とした植物と青空
秋は海
春は花や植物や旅立ち
この作品は偉大なアニメ映画だと思う。
メルヘンロマンチック
絵本の中の淡い世界
キャラクターも色彩もやわらかくて好み
俺なら寒すぎて開始2分ももたなさそうなお話。


純粋無垢な少女が女王の根城へ向かうロードムービー!
こんなにも穢れていない主人公を見るのは久しぶり。
やっぱり人間は人間臭いからこその人間だと思った。あまりにも綺麗とか清潔とかなるととても生命という感じがしない。


人は大人になるにつれて、心が冷えていくのだろう、暖炉の火では溶けないくらいに。

そんな時に必要なものこそ、過ぎるほどに純真な子供の存在ではないだろうか。
子供が大人なしには生きることは難しいが、実は大人も子供なしに生きることは難しいのではないだろうか。
テレビで赤ちゃんを見るだけでもいい、ちっちゃい子の存在をどこでもいいから感じれば自ずと心の氷は溶けるのではないだろうか。

そんなことを考えながら映画の終わりごろ、僕は気持ちのいい眠りについた。
ririmica

ririmicaの感想・評価

3.4
これ以前にユジク阿佐ヶ谷さんで現在上映中のロシアアニメの他のプログラムはすべて鑑賞していたのでそれも踏まえ、なるほど、ロシア映画の原点だ、と思いました。
キャラクターがかなり皆優しい。平和の国。度々ピンチになっても怯まないゲルダは純粋すぎて健気で...。日常に戻る感じもそれっぽい感じですね

アニメーションとしても完成度が高く、画面がガタガタとする様は驚きました。

とても素敵なアニメーションだと思いました。
「黄金のカモシカ」に続く作品。
個人的には黄金の方が全てにおいて秀でていたな。
すごいことに変わりはないんだけど。
OKADA

OKADAの感想・評価

4.5
「アナと雪の女王2」絶賛公開中に合わせて鑑賞。

デンマークの世界的な童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの代表作、「雪の女王」を基に製作されたアニメーション作品。
(1957年:ソ連)

雪の女王が放った氷の破片が眼と心臓に刺さったことで別人のように性格が変わってしまった少年カイ。(原作では悪魔の鏡の破片が刺さる)
女王に連れ去られた彼を救うべく、独りで氷の城へ旅立つ心優しい少女ゲルダの姿を描く。
劇中の語り部として同作者の「眠りの精のオーレ・ルゲイエ」のOle Lukøjeも登場。

鳥や動物たちのデザインと動きはコミカルで可愛らしく、ディズニーの「白雪姫」や「バンビ」の影響を強く見受けられるが、カイとゲルダの見た目は素朴で、ヨーロッパの絵本のような柔らかいタッチで描かれている。
バラや他の植物の色彩も美しい。

それに比べ、雪の女王は大きくて力強く、冷たい魔女でありながら、カイを攫うときなどは聖母の様な暖かさも見て取れ、悪とも善ともはっきりとは分からない不思議な存在だった。
ディズニーの古典的な魔女とは違う神秘的な魅力があり、個人的には魔女というよりは氷の女神という印象が強いかも。
でも鳥を凍死させちゃう残酷さはあるんだけどね...(汗)
動物の死を誤魔化さず真正面から描いてるとこも凄い。

そもそも、魔法をかけられた理由はカイが女王の悪口を言ったせいなので自業自得ではあるのだが、ゲルダが身一つで裸足になりながらも困難に立ち向かう姿は健気で心打たれた。

途中で出会う悪い山賊の娘とのシーンも良い。
彼女は乱暴で、しかも洞窟にたくさんの動物たちを監禁してるんだけど、純真無垢な優しいゲルダと接することで失っていた本来の自分を取り戻すところはジーンときた...

ラストはゲルダの無欲な愛がカイに刺さった氷の破片を取り出して凍った心を溶かすんだけど、女王が黙って消えていくのが印象的だった。(原作ではカイの涙が鏡の破片を洗い流す)
たぶん、ゲルダの熱いハートを凍らすことはできないと悟って諦めたんだろう。

脱出を阻止するでもなく、何も語らない女王はゲルダの根性と二人の絆を称えるかのように城ごとスーーっといなくなるのは非常に神話的。(原作の結末は少々違う)
ディズニーや日本のアニメではこうはならないと思う。
童話アニメにおいても分かりやすい言葉や行動で語るのではなく、その意味を観る者に委ねるとは、さすがバレエの国ロシア。高尚というかセンスがいいというか、レベルが高い(汗)

手に汗握るアクションもなければ、高揚感溢れるミュージカルもないけど、無力な少女が少年の為に自ら行動し、目的を果たす姿は当時のアニメでは画期的だし、本作と同時期の「眠れる森の美女」と比較しても精神的な部分ではずっと現代的で進んでるのでは?と思う。

ジブリの宮崎駿が当時、この作品に大きな衝撃を受けたみたいだけど、少年少女の「ラピュタ」や、少女が両親の為に奮闘する「千と千尋」など確かに本作から影響を受けていると思える箇所は多かった。

ウォルト・ディズニーも生前から「雪の女王」の原作を映画化する構想は立ててたみたいだけど、ソ連が先にこんな質の高い作品を作っちゃったもんだから手書きアニメではこれを超えることは出来ないと踏んだんだろうな....
【心が通うままに、そしてこの作品で感じとる、アニメーションの基礎】

[気まぐれ映画レビューNo.11]

※さて、今週「アナと雪の女王2」が公開されますが、ディズニープリンセスの作品には当然"原作"があります。「白雪姫」ならグリム童話、「シンデレラ」は諸説ありますが、シャルル・ペローの原作童話が元(「眠れる森の美女」もシャルル・ペロー)。「アナと雪の女王」は大きな改変はありますが、"アンデルセン童話"の「雪の女王」が原作となります。という訳でその違いを、ソ連が製作したアニメ映画で巡るとしましょう。



と前置きが長くなったが、ディズニーの「アナと雪の女王」の元になった作品がこのアンデルセン童話の「雪の女王」だ。そしてこの映画は、それを原作とした"中編アニメーション映画"だ。
シナリオは、ウォルトが製作したアニメーション作品と相違が無く、手頃な時間の作品になっている。動きも滑らかで、当時にしてはレベルが高い作品だ。

しかし、パッケージからも気づくだろうが、「アナと雪の女王」とは決定的に違う点が見受けられる。
まず姉妹が主人公ではない。少年"カイ"と少女"ゲルダ"が主人公だ。恐らく、この二人がモデルで間違いないだろう。そして問題の"雪の女王"はと言うと…、
なんと"悪役"だ。この雪の女王がカイにかけた"呪い"によって、カイの性格を変えられてしまった上に、"連れ去られてしまう"のだ。それを、ゲルダが"助けに向かう"というお話だ。

作風的には「ロミオとジュリエット」に「眠れる森の美女」を足したようなものだ。しかし、「呪いによって離ればなれになった大切な人を助けにいく」という共通点では、「アナと雪の女王」のアナとエルサに通じるものがある。
そういう点では、見ていて苦にはならなかったし、"心が通うままに突き進む"ゲルダに、心が打たれてしまった。

あの宮崎駿監督も、この作品に影響されてアニメーション業界を目指したという作品でもある。まぁ、納得である。すごい完成度が高い。
何週間か前に僕が見た、「ファンタスティック・プラネット」でもそうだが、当時のアニメーション技術があってこそ、今があるのだと確信したものだ。
少し鈍く感じるのも、ご愛嬌。ここから世界中で徐々に"変化"を遂げるのである。

それを完成させるには、カイとゲルダのように、[心を通わせながら作っていく]ものなのかもしれない。

宮崎監督も、ウォルト・ディズニーだって、そうして最高のアニメーション作品を作っていったのだ。
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