いやー役所広司(三上)さんカッコええっす。
魅力溢れるいぶし銀な演技でちょっと滑舌の問題で聞き取りにくい部分もありましたが…!!笑
真面目に生きようと決めるがやっぱり基本は瞬間湯沸器で「ま る で 変 わ っ て な い!!?(・・;)」て呆れてしまうんですが、真っ直ぐ過ぎる彼が非常に愛らしく感じれる。笑
久しぶりに人の優しさに触れて涙する姿は見てるこっちもジーンとしてしまいます。
吉澤(長澤まさみ)と津乃田(仲野大賀)が「三上の出所後の更生をドキュメンタリーにしたら面白いんじゃないか?数字取れるんじゃないか?」と言う発言がもう見事にメタ的な発言ですよね。
実際にその三上の出所後の更生生活を我々は劇場で見ている訳で。
そして北村有起哉さんが『ヤクザと家族』でヤクザやってて今作で生活保護等の区役所の職員という立場でやってるのが何か面白くて「ちゃんと就職できたんやね〜」なんて勝手にクロスオーバーを感じてました。笑
基本『ヤクザと家族』とやってることは同じだが、こちらはコメディ(?)を感じられる作風。
周りの手助けもあり少しづつ生活が良くなってくる様子を見る頃にはコチラも三上が好きになってて嬉しくなってしまう。笑
初めて三上が感情をグッと堪えるシーンでは、「あっ…俺たちの今の生活ってこんな苦しいものなんだな」て気づかされてしまう。
不器用が許された時代から今は器用に生きるのが賢い時代。我慢の連続で苦しい世の中だがそんな時でも人情は存在する。
最後のエンドロールに入る下りは思わず考えさせられました!
傑作です!
『ヤクザと家族』と見比べるのも面白いです!^_^