このレビューはネタバレを含みます
同じタイミングで上映中だった「ヤクザと家族 The family」と見比べ。
ちょっとコミカルさを残しつつ、ヤクザが出所した後のリアルな社会を浮き彫りにしてて。
理由がどうであれ、人を殺してはいけない
ということは、言わずもがなだが、
三上の真っ直ぐさは、
何も見ない、何も言わない、何も聞かない人たちよりも、ずっと好感が持てる。
でも、真っ直ぐすぎて、生きづらい。
そんなもどかしさが愛くるしく思える。
「ヤクザと家族」を先に観たので、出所して5年云々のくだりも、妙に説明的で納得してしまった。
嵐の夜、最期に三上が白いタンクトップだけベランダから部屋の中へ取り入れなかった「間」の意味がだんだんと分かってきたとき、何ともやるせなく感じた。
役所さんに負けじと、仲野くんの演技が素晴らしかった。