真っ直ぐで、暴力でしか問題を片付けられない男。彼みたいに真っ直ぐで社会に溶け込むことが難しい人は決して少なくないし、よく知っている。
私は三上のような人間に積極的に関わっていくような人間じゃないけど、
彼が悪いのかと言われるとそう言うわけではないと思う。
三上はそれでもこの世界で生きていくことに一生懸命だった。
そんな世界であってくれと願いを込められてこのタイトルが付けられたのだろうか。
ツノダが執筆していた小説冒頭にある通り
出所者の半数がまた犯罪行為を行い、半数しか更生できないのだとしたら、
またこの物語がごく一部の幸運な人生を描かれているとしたら
それはすばらしき世界と呼べるのだろうか…
そんなことがエンドロールで頭を巡りました
役所広司さんが素晴らしくて…!
コロコロ変わる表情の振り幅が大きくて
危うさと真っ直ぐさがとても愛おしかった
仲野さんも六角さんも長澤まさみさんも良かった
ラストシーンのみんなの立ち姿だけ、
なんか気になって終わった