ぐう

すばらしき世界のぐうのネタバレレビュー・内容・結末

すばらしき世界(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

朝イチほぼ貸切で観てきた。

13年の服役を終え出所した三上(役所広司)のシャバでのこれからを描く。

もうね、人に恵まれてる。

スーパーの店長(六角精児)の包容力よかったなあ。「スロースタートでいいんだよ」って身に沁みた。

ツノダ(仲野太賀)が三上さんの背中流しながら普通に喋ってて、「もう元には戻らないでくださいよ…」って涙ぐみ始める場面はグッときた。

"空は広いっち言いますよ"…三上さんは空の広さを知る真っ只中で死んじゃったのかなぁ。最後の福祉施設での場面は本当に救われた〜三上さんやっと前に進めるよ!と思ったのに…。ただ、あの施設でのいくつかの我慢は果たして本人にとって悔しいものだっただろうな。良心の呵責。彼は暴力以外の方法を知らない。なんとか気持ちを抑えて合わせる。俺らも重ね合わせられる心情を表した厳しい場面だった。
ぐう

ぐう