papikO

すばらしき世界のpapikOのネタバレレビュー・内容・結末

すばらしき世界(2021年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

この映画が生まれた同時代に生きてるってうれしいなと思った。

梶芽衣子さんの「私たちも適当に生きてるのよ」ってセリフが、梶さんが言うなら少しくらい自分も適当にしてみてもよいかな、と思うほどジンとした。

“失敗”して、”失敗”して、
一時は穏やかでも
ときにまた”失敗”に戻ってしまって。
そのひとつひとつの行動を失敗だと認識してするかどうかはそのときの個人の問題かもしれないけれど、
”失敗”というふうに認識して、
(それは自分自身や、誰かのためかもしれないし、誰かを大切にしたい自分のためなのかもしれない)
主人公のようにどうにかこの世界で自分を生かそうと葛藤する。
主人公に共感した。
いつでも全力でなくてもいい、
ばかにするふりでもいい。
この世界で、
自分を守ることが大切なんだ。
命や自分の感覚を
守ることが大切なんだ。

見上げてごらん夜の星を
を聞いて、こんなにも笑えちゃうくらい泣けるなんて。

帰り道、ぼんやり歩いている中で見かけた人、ひとりひとりにどんなエピソードがあるのかと、想像したりした。
papikO

papikO