いまざうるす

すばらしき世界のいまざうるすのレビュー・感想・評価

すばらしき世界(2021年製作の映画)
4.2
最後の30分で心揺さぶられた。
社会というか生き方には表と裏があって、表として生きていくには見過ごしたり目を瞑ったりする能力が必要なんだなと認識した。もう自分が何を見過ごしたり目を瞑って毎日を過ごしているのか、境目がわからないなと見ながら思った。元ヤクザの出所ということに限らず、規律のない自由な世界では当たり前になっていることを感じた。生きる喜びと生きる辛さ。
スーパーで買い物したり、いろんな人とお話をしたり、仕事をしたり、花の匂いを嗅いだり、友達と集まって家でご飯を食べたり、でも辛抱と忍耐や建前が必要で在り方を問われる、すばらしき世界。