このレビューはネタバレを含みます
三上という男のロードムービー。希望を持ったところで打ち砕かれてしんどくなるかなと思ったら、関わる人全て良い人で三上さんのことを真剣に考えてくれていた。
久々にこんなに心が動かされる映画見た。
映画の最後、透き通った空に「すばらしき世界」のタイトルが出た時、感動した。
という感想を見たその直後は思った。
けど、少し時間を空けると三上はこの世を去る時、「素晴らしい世界だ」と思いながら死んだのか?と思い、映画のタイトルの皮肉に気付いた。
観た直後は、三上が世間に受け入れられていく様から素晴らしき世界というタイトルがスッと心に入った。でも、世間に馴染むために本心に蓋をし、周りと同調することを選択した三上は手渡されたコスモスを手に何を思いながら死んだんだろう。