このレビューはネタバレを含みます
面白かった。感情を揺さぶられる映画。
社会において良いとされる人物像に合わせるために皆多かれ少なかれ努力しているが、それができる人ばかりではない。できない人にとって社会は途端に生きづらい環境になる。
社会に合わせて生きることができている人も、幸せではないという言葉も作中にあり印象的。
三上が療養することを選んでいれば、病気を直しながら働き続け、もっと長生きできたかもしれない。しかし福祉の世話になるのは情けない、一刻も早く働かねばという気持ちからそれができなかった。働いてないものは生きるべきでない、情けないという感情を与えてしまう現代社会の構造が問題であるように感じた。