このレビューはネタバレを含みます
文句なくおすすめ。泣きました。
孤児院で育てられ、そこを飛び出して少年院からヤクザの世界へ。愛人と店を持っていたが、トラブルから他の暴力団組員を殺してしまう。刑務所から出てきた後の社会復帰の困難さを描く。
突然切れて暴力を爆発させるのはもしかすると子供のときの虐待が原因かも知れない。孤児院の環境では暴発と相まって、ヤクザと繋がりが出来てしまうかも知れない。本人が望むと望まないと関わらず、そういう状況に追いやられてしまう人生もある。
役所広司が憎めない、かわいらしく、不器用な男を見事に演じている。
アウトローになってしまった者、社会のシステムから落ちてしまったものに社会は無関心で冷たいかをこの映画を観ることで学ぶことが出来る。