ミサギ

すばらしき世界のミサギのネタバレレビュー・内容・結末

すばらしき世界(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

予想通り死亡エンド。
やはり我慢ができないんでしょうね。他の方の感想に「限界」とあり、まさに三上として社会で生きることに限界があったのだと思います。
障がいのある職員の真似をするクズに合わせて笑うのは、すごく辛かったと思います。
状況は違うけど、自分がしんどいのも結局我慢の連続だからだと改めて気付きました。

就職が決まったパーティーで弁護士たちが言うセリフが、メンタル本のようで刺さりましたw
・本当に必要なもの以外は切り捨てる。全てに関われるほど人間は強くない。
・向かってきても受け流す。聞こえない。深呼吸。
・逃げるのは敗北じゃない

現実では、身元引き受け人含めここまでいい人たちに囲まれることってないんだろうな…。出所者じゃなくても厳しい世間…。

最後に青空でタイトルが出るのは、「シャバは空が広いち言います」ということでしょうか。兄弟子の奥さんが逃してくれるシーン、感動しました。「ふいにしたらいかんよ」
暴力にまかせて生きてきた男がカタギとして、心通わせる人たちがいた状態で死ねたのは、一種のハッピーエンドだと思いました。
ミサギ

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