すばらしき世界のasakaのネタバレレビュー・内容・結末

三上の例は極端に見えるが彼が抱えているのは誰もが少なからず抱く普遍的な葛藤で、すぐに感情移入できた。
自らを一匹狼だ！と豪語していた三上が繋がりを求め、優しい人々に支えられ、「社会」に「復帰」していく。
それは一見素晴らしいことに見えるけれど、最後、自らを折り、周りに迎合する三上を見て我々は生きながらに死んでいるのかもしれないと感じた。
「どう生きるか」、人間にとって常のテーマを改めて突きつけられる。
切なくて苦しいけど、結局そういうのが嫌じゃないのは生きてるって感じるからかも。
好きな映画でした。