この話の根本にあるのは、
彼のような人にとって大切な事が
社会のルールを守る事ではなくて、
人との繋がりや困っている人を見捨てない事、
だったのかなって。尊重する物事の価値観が社会の常識と違うだけで。
その繋がりが社会に近付いて行く事で
必然的に社会へ順応して行けるのだと。
彼が選んだ、選びたかった繋がりは表面上のコミニュティで生きていく為の繋がりではなくて台風で散らないようにと花をつみ、それを渡してくれる人達だったのだと思います。
原作未読なのですが原題が「身分帳」これは
彼にとって身分帳に書けるような人に示せる物は本当の意味では大切ではないという皮肉なのかなと。私達が履歴書に書ける事なんて自分を表現する上でなんの意味もなさないように。
自分に優しさを向けてくれる人に優しくしたい、大切にしたい。
「あんたも
誰かが褒めてくれる場所におりたかろ？」
何だかんだこの言葉が全てだと思いました。
