このレビューはネタバレを含みます
まさに縦社会の縮図のような映画。
あのテーブルがどうやって下がってるのかとかどうやって寝てる間に階を移動しているのかとかそんなことはどうでも良くて、このひと月を自分が生きられるかどうかそれが全てであり、どこにいても連帯感や共生というものは生まれない。
0階から食べ物が降りてきて、上層階が手掴みでご飯を汚く食べたり、ましてやテーブルに上がったり、唾を吐きかけたり、不快指数がかなり高い場面が多かった。カニバリズムを強要されるような所もかなり胸糞悪い。
最後本当に存在した子供が送り出されるのは、システムの根幹を否定するパンナコッタよりも意味のある大事な伝言になってくれて、ゴレンとバハラトはきっと報われたんだと思う。