星降る夜にあの場所で

グライド・イン・ブルーの星降る夜にあの場所でのレビュー・感想・評価

グライド・イン・ブルー(1973年製作の映画)
4.3
「イタリア旅行」の一本道繋がりで

カリブ・ランチ・スタジオの設立者である音楽プロデューサージェームズ・ウィリアム・ガルシオが、コンラッド・L・ホールをカメラマンに迎えて撮った唯一の監督作品。
画に関して、ジョン・フォード大好き(フォードの映像イメージに自分がプロデュースした音楽をハメこみたかったのでしょうか)のガルシオとコンラッド・L・ホールの間に意見の相違があったらしいが、これはこれで素晴らしい映像。
エレクトラグライド・クラシックで走るモニュメント・バレーまじ最高です♪
本作のキーワード【内なる声に耳を傾ける】という行動は、現代のような情報社会において良くも悪くも影響されることに慣れっこになり自分の生き方を確立できない人たちにとって最も必要なことかもしれませんね。
お気に入りは、当然ラストの「Tell Me」をバックに流しながらの一本道と、お気に入りのアルバム、ザ・マーセルズの「BLUE MOON」の中にも収録されている「Most Of All」が流れる中、夢にまで見た刑事の姿に変身していく主人公の自己陶酔したうかれ具合。
もしかして、優作さんのドラマ版「探偵物語」のオープニングのワンカットは本作からのインスパイアなのかしら?
なんてことを初見の際に想像して興奮したっけ☆
男が見てじわること請け合いの逸品☆彡