MamoruTakahashi

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像のMamoruTakahashiのレビュー・感想・評価

3.9
フィンランドの曇り空、
ミニマルで洗練された空間、
フィルムっぽいセピアな空気感、
北欧映画の良さが堪能できる映画。
(それも多くの映画とそれと比べて重苦しくなく)

仕事一筋だったけど時代の変化についていけず
引退間近のおじいちゃんと、
ちょっとひねくれてるけど賢い孫のコンビの
絶妙なやりとりがとても素敵で、
一筋縄ではいかないけれど心温まる作品だった。

商売人としての面白さと危険っていう側面も面白くて、
本筋である絵画も控えめながら美しい作品達を楽しめる。