冴子

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像の冴子のレビュー・感想・評価

4.5
フィンランド映画。
ガラクタばかりを置いている画廊の老オーナーが、閉店前にもう一花咲かせたい、とある絵に目をつける。
私はレーピンの絵が大好きで、日本で公開された彼の作品は制覇している。
この絵は実在の作品ではなく、レーピンに似せて描かれた別の画家の手になるものだが、レーピンの特徴をよくつかんでおり、老人がこの絵に惹かれたのも納得できる。
老人と娘、娘と孫、老人と孫の関係性にも踏み込み、人間らしいよい作品だったと思う。
フィンランド人がロシア人と自分たちを引き比べる表現なども面白かった。
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