被害者がトラウマを語ることができない/無理にさせると負荷がかかることは分かるし、実際マーカスは話したがらなかった。
記憶を失い、信頼しているのは自分の片割れだけというアレックスの気持ちもわかる。
しかし、私はマーカスに感情移入してしまい何故真実を話さなければいけないのか、そしてそれをNetflixのドキュメンタリーとして公開することが理解できずにいたが最終的に2人が「必要」と共鳴していた。
マーカスが真実を話す中、苦しい様子で「公開されることで母が間違っていることが伝わった。それは力強い。心の支えだ。」と語る。トラウマには語り得ない記憶というものがある。今回は求められてそのトラウマを出力した場合だが、結果的にその被害を発散して他者から母への批難を受けることで支えになることもあるのだと感じた。
