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第七の封印のJeffreyのレビュー・感想・評価

第七の封印(1956年製作の映画)
4.0
‪ ‪ ‪「第七の封印」‬
‪冒頭、烏が空を飛ぶ。十字軍、海辺に馬、寝転ぶ人。チェス盤、死神、勝負、野いちご、草叢に寝転ぶ女、歌。木を切り、悪魔、神…本作はI.ベルイマンの最高傑作にして名を世界に知らしめた本作はペストの蔓延、世の終末に怯えるヨーロッパを舞台に騎士と死神との命を賭けたチェス勝負を‬描く物語。魔術師同様に森と霧、馬車を効果的な音楽を使い魅せ、突風と稲妻で荒れ狂う環境を見事に演出し、静寂な内なる空間に外の自然音を強調するシークエンス等良い。死神との対話が凄い印象を残し7人が手を繋ぎ鎌を片手に行進する引き撮りのシークエンスは最高だ。また魔女の火焙りや破滅への恐怖‬を感じる人々の描写等、凄まじさがばら撒かれた作風で素晴しく芸術的で“死の舞踏”の成立が衝撃。死神像も確立し凡ゆる監督に多大な影響を与えた彼の死の主題が全面的に押し出し、今日でも通用するテーマ性があり色褪せない。神の存在を問いかけたスウェーデン映画の頗る傑作…正に映画史に残る一本だ。‬
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