第七の封印の作品情報・感想・評価

「第七の封印」に投稿された感想・評価

Panierz

Panierzの感想・評価

4.7
不在の在として存在する神を死として表象させ信仰の虚無を描いてるのが面白い。この独特な視点、色褪せることないオリジナリティ。ベルイマンとは何者なんだ。

見えない恐怖を神として心の拠りどころとするか、芸術として表象しそれらを克服するか。
否定神学には首を傾げても、そのような構造をとる芸術作品は美しいと思える。自分にとって宗教は芸術なのかもしれない。

このレビューはネタバレを含みます

ペストが蔓延していた頃のスウェーデン

十字軍に参加していた主人公が帰路の途中現れた死神!

神に疑問を持ちはじめていた主人公は
死神と生死をかけてチェス対決

オシャレ表現ですね☺️

束の間の猶予でいくつかの出会いがあります

旅芸人夫婦 処刑前の魔女 旅するキリスト教集団 教会のフラスコ画

《神はなぜ沈黙しているのか…》

死と向き合うロードムービー

※死神の死神感がスゴイです😆
沈黙する神とそれを求める人間という、ベルイマンが繰り返し追求したテーマを寓話化した作品。

十字軍の後遺症、貧困、ペストなどのヨーロッパがもっとも救いを求めていた時代を舞台に、「死」と向き合う人々がえがかれている。
なんなく信じることのできる幸せなものはだれか。

シリアスな形而上学的な問い合間に、幕間を賑わす道化がからむ古典劇的な面白さ。
宗教改革前の根が腐りまくったキリスト教の時代を描いた作品。

社会問題になるようなヤバイ新興宗教を広い地域で皆が皆信じきっているようなものだからそりゃ鬱映画にもなる。

その鬱さ加減、ああ言えばこう言うような会話劇、白黒映画での神秘的な表現。
これは良かった。

しかしゆっくりとしたテンポで途中、辛くなってしまった...

双方一歩も自陣から出ていない上に駒揃っているのにチェックメイトに持ち込めるの凄いな
どうやったんだろう。
ちー

ちーの感想・評価

3.2
スウェーディッシュギャグなのかベルイマンジョークなのか受けつけない。知ってる知ってる!の連続。この映画のことをうっそりと思い返すことはたぶんない。お喋りが過ぎる。映画なのに。
死の登場シーンがたまらないし、台詞も妙だし劇的な構図も大袈裟な効果音も良い。ベルイマン大好き。
おもったより笑ったり出来る所があって意外だった。
死とチェスをする発想が格好いい。
勉強が足りていないので、完全に理解できていないが今度は夜にゆっくり観たい。
教会の告解部屋で聖職者のふりしてアントニウスからチェスの手の内を聞き出す死神。みみっちいな笑

ペスト患者やら病者やらが祈りを捧げる一団。互いに鞭打つ壮絶な光景

死神を先頭に、手を繋いで荒野を進むアントニウス一行が良い
moon

moonの感想・評価

3.6
突然目の前に現れた死神(白塗り黒マントのおっさん)とチェスで対決することになった騎士アントニウスが歩む死への旅路。その途中で出会う人々との出会いを通して、信仰と神の不在について思考する。抽象的な設定をコントラストバッキバキの映像で描き出す美しい寓話でした。ベルイマンはまだ3本目

"死=恐ろしく悲しいもの"というイメージだったが、この映画では"すぐ近くにいるのにどこか遠い存在"として描かれている気がした。手を繋いで丘を登っていくラストシーンが美しくて目に焼き付いている
ヨヨ

ヨヨの感想・評価

3.6
死の言動に抜け感がある(?)。死が出てくるシーンで時々鳴る仰々しい音楽もちょっとウケる。そもそもチェス勝負に乗るような粋な人(ではないが)だし、独特にユーモラスで話が通じる。しかし死である。好きだな〜こういうキャラ。

神の沈黙に苦しむアントニウスの葛藤をよそに、ヨフは知覚レベルで聖母子を「見て」おり、アントニウスのような葛藤を一切経由せず完全な信仰を保っている。ヨフが聖母子を「見た」シーンとアントニウスがヨフの妻子を見たシーン、ほぼ状況一緒というか、ヨフならあそこでも「見た」んだろうなという気がする。
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