第七の封印の作品情報・感想・評価

「第七の封印」に投稿された感想・評価

モノクロで際だつテーマ。話は忘れても映像は記憶に残りそうなシーンあり。
2018-45 象徴映画とはこのこと。象徴に象徴を重ねているので、難解。とりあえず、監督は犬が好きね。
主人公は死を恐れているというか、人生という旅をしてきた中で自分の意味を探し求めていたため、それが死によって終末を迎えることを危惧した。信じる神のための聖戦のつもりが、神は沈黙を続け人に苦しみを与え続ける。ある者は神が与えた罰と気が触れたように歌い続ける。ある者は救いを悪魔に求め魔女として火あぶりにされた。見えない神に踊らされて私たちは生きているのかもしれない。
この作品は人間の脆さや儚さを旅芸人の道楽のように表現している。旅芸人の家族は聖母や死神をみることができる。そして騎士や鍛冶屋やその妻や彼らの人生を見届ける狂言回しのような立場である。
1000

1000の感想・評価

3.0
んー、別に面白くない!w

大して哲学的でもなければ、思索的でもないし、啓蒙的でもないし、難解でも深淵でも高尚でもないな。ただの映画です、さいなら。

あと、俺はチェスが死ぬほど弱い。
これは…正直言って、難解だった。
いろいろな読み解き方があると思うけど、私には言葉に出来ませんです。
本作に限らず洋画を見ていて時々思うのが、キリスト教文化圏のネイティブ民ではないために、理解できてない部分がいろいろとあるんだろうな〜、ということ。言葉の壁ももちろんありますが。
本作も、死の恐怖や生の苦しみが描かれる中で、神はどこにいるのか、と主人公が問いかけていますが、キリスト教を知識としてではなく肌身に染みて知っていないと、分かりにくいものなのかなぁ、と思う。
106
初めてのベルイマン。テーマは少しも興味ないものだったけど魅入ってしまった。
まいこ

まいこの感想・評価

3.8
テーマはゴリゴリに重たいですが、意外とギャグシーンもあって観易いです。
旅のお供が増えていく過程がRPGみたいで楽しかった。
死のビジュアルも笑っていいんだか真剣なんだか。
けど最後のシーンは不気味でした。
私にはベルイマン監督の‘生と死’‘神の不在’は重すぎるけど、恋愛観に関する下りにはニッコリと共感できる。

ウディ・アレン「愛と死」などは彼が好きなこの「第七の封印」に影響を受けているのがハッキリと分かる。

映画監督としては天才、けれど私生活では女性達を傷つけてばかり‥という2人の監督の陰と陽を垣間見た気がした。
ろ

ろの感想・評価

5.0

「恐れが形になったもの。それを人は神と呼ぶ」


すきだ!と何度も叫びたくなったよ。
人の愚かさも愛らしさも、全部ここに凝縮されている。
はじめからおわりまで、びっくりするぐらい、すきだ。


特にすきなのはね、教会に描かれる「死の舞踏」。
疫病にもがき苦しむ人、「疫病が流行ったのは神からの罰だ」言うて互いをムチで叩きながら歩いている人が描かれている。
「こんな絵、誰が見るんだい」
「裸の女の絵よりこっちの方が面白い。だからみんな見るよ」
騎士の従者と絵描きさんがおしゃべりしているの。
この絵がね、地獄絵図みたいで怖いのだけれど、(これ映像で出てこないかな…)なんて思いながら観ていたら、本当に出てきてびっくりしちゃった。
うめきながらたくさんの人が歩いてくる。
みんな、皮と骨だけみたいな体。
先頭に立つ人が叫んでいる。
「死はお前らの後ろにいる。お前らの頭の上で振り上げた大鎌が光っている。愚か者どもめ、お前らは皆死ぬのだ!」


何よりも怖かったのは、酒場のシーン。
鍛冶屋の奥さんが出て行っちゃった。
それで鍛冶屋さん、悲しんでいるの。
旅芸人の一人に聞く、「俺の奥さん知らんか」って。
知らないって言うのだけれど、信じてもらえなくて、むしろ「女房に何をした」って不条理な怒りを買ってしまう。
ここで、それまで「病気がこちらに向かってきている」って恐れていた酒場の客全員が一致団結。この旅芸人をいじめにかかる。
「熊のマネして踊れや!」ってジョッキをテーブルに叩きつけて脅すんだよ。
ナイフまで突きつけられちゃって、芸人さんは無我夢中。
恐怖に踊らされるんだ。

わたしはね、このシーンは死の舞踏や女性が火あぶりにされるシーンよりも怖いと思ったの。疫病より炎より恐ろしいのは、人間なんだ。


それから、もうひとつ。
鍛冶屋の奥さんと浮気した男がね、木にのぼって口笛を吹いている。ふと、木を切る音が聞こえてくるのね。木こりかな~なんて思いよったら…。
男のウワッと恐怖の顔がアップになる。
真新しい切り株が映る。
そこへリスがチョンと乗って、いなくなった。
この流れるようなシーン。残酷なようで、コミカルにも見えてね、思わずため息をつきました。


「人生は無意味だ。すべてが無と知りつつ、死を道連れに生きろと?」
「人は、死や無など考えぬ」
「誰でもいつかは闇に直面します」
「その時が来ればな」







( ..)φ

強迫性障害の症状が重く出たとき、
手足が震え、皮膚の奥の奥がムズムズし、髪を引きちぎりたく、顔を切り裂きたくなる。あらゆる自傷行為に走りそうになる。
叫んでも叫んでも足りなくて、暴れまくる。
怒りやモヤモヤに突き動かされて、居ても立っても居られないのだ。

昨日の朝、暴れながらふと浮かんだのは、この映画の1シーン。
森で一行が疫病の重病人に遭遇する場面だ。
「つらくてたまらない。水をくれ、俺を助けてくれ!」とのたうち回る。
じっと見守ることしかできない人々に対して、彼はこう言うのだ。
「なぐさめの言葉さえかけてくれないのか!」

近くに人がいるのに、この苦しみを共有できないというのは身を裂かれるほどにつらい。
わたしの持つ病気は、優しい声かけが禁物(強迫くんがつけあがる)、だから苦しんでいても両親はただ見守ることしかできない。
人がそばにいながらの孤独というところで、彼と同じような悲しみかもしれないなんて考えていた。




( ..)φ

私はね、「1番すきな映画は『素晴らしき哉、人生!』、2番目は『五つの銅貨』」って言える人に憧れていたし、自分自身そうでありたいと思っていたの。
でも、そういう考えはもう手放そうかな。
だって、やっぱりこういう厳しい映画がすきなんだもん。
ということで、ベストムービー、変えてみました。
これからもベストムービーを決めるの、悩んじゃうぐらいに、いろんな映画をすきだ!と思えたらいいな。











※コメント欄 自主閉鎖中m(__)m
Miho

Mihoの感想・評価

4.0
冒頭から当然のように始まる死神との対話がとても良い…チェス勝負を持ちかける騎士と割と乗り気な死神がシュール。
終末観に悪酔いしそうなクセになる映画だった
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