ポンデリング山田

第七の封印のポンデリング山田のレビュー・感想・評価

第七の封印(1956年製作の映画)
4.3
いつも、何時も死と隣り合わせ

すっごく気なっていた作品なので見れて良かった。

冒頭、死が旅人を迎えに来た。旅人はこう言った「俺がチェスで勝ったら見逃してくれ」死はこう言った「面白そうだ」そこから話が広がって行き様々な人と生活が映し出される。

こう、視点やメッセージ性の美しさには驚かされたが芸術性の中にワクワクする様な展開、エンターテインメントを盛り込んだのはさすがベイルマンだなと思った。

この作品に登場するのは「死」であって「死神」では無い。旅人も”神は存在しない”などの宗教を否定する様な発言をしている。ベイルマン自信神を信じているのかは分からないが、とにかく美しいメッセージ性があったのは確か。

あと誰も触れていなかったが、この作品でよく流れる音楽が完全に「シャイニング」の冒頭で流れる音楽と一緒だった。キューブリックもベイルマンの作品に多大な影響を受けたと話しているので多分そのオマージュだろう。

結構難しい内容だったけど面白かった。