キャプまる

コンフィデンスマンJP プリンセス編のキャプまるのレビュー・感想・評価

4.4
本当に久しぶりに、約半年ぶりに映画館で映画を鑑賞した。
作品とは関係ないが、映画が始まる前に『お帰りなさい』という文字がスクリーンに映し出され、昔の名作から最近の作品の映像を織り交ぜた特別映像が映画『LIFE!』の主題歌『step out』をBGMに流れて、映画館に帰ってきたんだなあと改めて実感できた。あとは前々から期待している作品がこれ以上延期されないことを願うのみ。

ストーリーは王道でダー子の騙し合いゲームと、プリンセス役として抜擢されたこっくりの成長物語が水平展開される仕組み。
そのゲームにいろいろな詐欺師たちが集まって..というワクワクする物語。

友情出演であの人が出ていたり、バラエティでよく見る夫人が出てきたりと出演者で驚き、楽しむことができる。

予告編を1種類しか見ていなかったので、てっきり長澤まさみがプリンセス役をするのかと思っていので、そこから騙された気分になった。

こっくりとダー子の関係性に感動した。コンゲームのための偽の親子役だが、信頼関係を築き、教え導くという本当の親子のようなことをしているのが良かった。
最後の砂浜のシーンは不覚ながら感動して涙が出た。歳をとったら涙腺が緩むというのは本当らしい。
「私たちは何者にでもなれる。偽物も本物もない信じればそれが真実。」という作品のテーマに対してこっくりの結末で答えを出しているというのも良かった。

そして三浦春馬さんのジェシーは今回もとても良かった。
ダー子とのダンスのシーンはとても面白くて良いシーン。
カッコ良いいけれどもスマートにはなりきれない、しかしそこも面白くてとても魅力あふれるキャラクターだったし、そのキャラクターを成り立たせているのは三浦春馬さんの演技力であるからとても残念でならない。

「どこから仕組んでいてどこは仕組みじゃないのか?あれはどうなんだろう?」ということにほぼほぼ丁寧に映像で見せてくれているのでそこらへんのモヤモヤがないのもいいポイント。やはり今回も綺麗に騙された。そして今回も絡んできた赤星だが、もう完全にダー子たちのいいライバルというか鴨というかでとても面白い立ち位置になっていてすごくいい。

主題歌も今作にあっているし、エンドロールの写真も楽しげで良かった。

笑いどころが多くそれでいてストーリーは面白くて感動もできるうえに、シリーズを見ていなくてもある程度主要キャラをおさえておけば誰でも気軽に楽しめる作品となっている。いろいろな映画が延期されて楽しみが少ない今、気軽に笑えて感動できる今作はまさにおすすめの一本。
キャプまる

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