おバカ犬

コンフィデンスマンJP プリンセス編のおバカ犬のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

コンフィデンスマンの世界へようこそ

フジテレビ一推しドラマシリーズ、その2作目となる映画化作品をレビュー。

久しぶりに映画館に行ったが、ここ最近で一番混んでいた気もする。ソーシャルディスタンスな座席配分のせいもあるかもしれないが、ここ最近の注目作の1つと言っていいだろう。

さて、観賞後の満足感は高かったので点数は4点にしたが、コンフィデンスマンシリーズに何を求めるかで評価はブレる。コメディ路線が好きな私としては、絶賛は出来なかった。

📗内容について
フウ家という資産家が遺産を誰にあげるかで、聞いたこともない末っ子が登場して大パニック…と本編の『家族編』に似た始まりとなっていて、ここでちょっとネタ切れ感が…。

また、人を騙すのがウリの本作なのだが、今作はかなり感動路線だ。この路線は正直辞めてほしい。『スーパードクター編』のように些細な感動を届けてくれればいいのに、優しさとか本当の家族とかやりたいこととか、ツメツメの感動要素は求めていない。

小ネタは相変わらず面白いが、総合的にはあまりスッキリしないか?ダー子たちはコネはできたものの実質オケラ(無利益)となってしまい、作中では物事がうまくいったかのように感動とトリックでゴリ押ししていたが、コンフィデンスマンとしての成功、カタルシスに欠けたのは惜しい。

それでも評価できるのは、裏で色々あった行動、点と点が結びついた時の気持ちよさは健在だ。

ほっぽりっぱなしかと思われた本物の正体、その回収方法には驚いた。よくよく考えるとただの後付けで、この作品は視聴者を騙すためならなんでもアリなのだがその場しのぎも許される勢いを感じられる。


🤑キャラクターに関して
この作品の最大の見どころはやはりこれだ。役者があらゆる演技を魅せてくれる。長澤まさみは『マザー』に求められる"母親役"を熱演していた。

東出昌大はセリフが棒読みっぽくてあんまり好きじゃないんだけど、爆弾のシーンは笑った。素に戻ってんじゃん笑

前作の映画やドラマシリーズのキャラクターもガッツリ出てくる。というかライバル?とも言える赤星が予想以上に絡んできて、そしてデレてきて笑ってしまった。

あと、小手しんやがロバートデニーロに見えて面白すぎる。前作の映画からコイツの扱いの面白さは抜きん出ている。


⭐️総評⭐️
まだまだシリーズを作って欲しいと思える、衰え知らずの仕上がりだ。
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