岸田解

コンフィデンスマンJP プリンセス編の岸田解のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

風間杜夫のディテールよ!笑

昨日、「ロマンス編」を観返した時は、出番の多さもあってかジェシーの中の人のことを色々と考えてしまったのだけれど、今日「プリンセス編」を観ている間は何故か、「ジェシー、楽しそうにやってるなぁ」と微笑ましく思った。更にシリーズが続くなら、と頭の片隅にはありつつも……。
基本的に警察などの捜査機関が登場しないので、ある意味で赤星が「裏社会の銭形警部」的なポジションなんだなぁ、と本作で痛感した。ルパンと銭形、ダー子と赤星。まぁ、今回はお金獲られなくて良かったじゃない笑
全体としては、三姉弟をそれぞれもう少し掘り下げても良かったかな、とは思いますが、そうすると更に尺が延びてしまうでしょうから、なかなか難しいところですな。
結局、凡ての種を蒔いていたのがダー子自身の軽口だったと云うオチはかなり爽快。操りものの変形と云うか、お釈迦様の掌の上で踊っていたつもりが、実はその手を出していたのは自分自身だったような……。
或いはダー子は、凡てがレイモンドの策略であると、最初から判っていたのかも知れない。だから、本物のミシェルが現われることを危惧していなかったのだ、と考えると辻褄が合うな。流石に、自らの発言をレイモンドが耳にしていたとまでは思いも寄らなかったかも知れないが……。

話は変わるが、ダー子と『TRICK』の山田奈緒子を比較してみたい衝動に駆られる。一人は欺く者であり、一人は暴く者であるが、不思議と共通点が幾つも浮かぶ。
岸田解

岸田解