私自身、恋愛映画はあまり観ないタイプなのだが
この作品にはやられた。
何も大きな事は起こらないのに最後まで飽きさせない。
主演二人の演技も良かったし、
20代特有のキラキラ感と青さは昔の自身を思い出すようでむず痒くなった。
恥ずかしくて今思えばダサいことも愛おしい。
敬語の使い方も良かった。
固有名詞たっぷりの会話劇はノア・バームバックやウディアレン作品なども想起させた。
客観的に観ていたつもりがいつの間にか主体的に感情移入してしまう感覚も似ている。
お洒落な雰囲気はないが。
日本映画も凄いと思わせてくれる作品だった。
こんなに泣けたのは久しぶり。
ジャックパーセルやビジネスシューズなど象徴的な靴の描写の中で唯一ドクターマーチンだけは違和感があった。
イメージは高すぎないトリッカーズとかかな。
この発言もダサいか。