Yurie

花束みたいな恋をしたのYurieのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.1

クロスタシスって知ってる〜知らないと君が言う〜時計の針が止まって見える現象のことだよ〜

カラオケのシーンでこのきのこ帝国の歌を2人が歌っていておおっときたなぁ


2015年から2020年まで
私も学生から社会人を経験した年代

日本の最近の恋愛映画は
なんだか私にはあまり響かないし
学園ものが多いなあと思っていたけど

この映画の予告を観た時なんだがぐっと惹かれたし気になった

少し前にやっていた菅田将暉×小松菜奈という最強の組み合わせの2人の映画もなんだか観に行く気になれずだったけど...



結構期待値上げて楽しみに観に行ってとても響く作品だった

まず出会って2人で行く居酒屋のあの感じの居酒屋もいい!!ハイボール


好きな本、作家さん、ファッション、音楽...
たくさんの共通点があってたくさんの共通点が嬉しくて一緒にいられるだけで楽しくて



『電車に乗ることを電車に揺られる』
って表現するところっていう麦に対しての絹の言葉

すごく分かる、本を沢山読んで言葉を知ってる人の発言だなあって思う。きゅんとする


多摩川沿いの家もすごく良いな〜憧れるルーフバルコニー生活

猫の名前もやっぱりそうだよね!この2人がつける名前だもんね!って


学生時代の考え、社会人の考え

自分の好きなことやりたいこと
現実?現実って何?正解ってなに?

これは難しいことで正解か失敗かなんて自分の物差しだと思うし

でも自分の考えや物差しに自信が持てないし社会の流れに沿って生きる方が楽だったりすることもあるわけで

失敗をしても自分1人ならいいけど未来を考えると不安になるわけで



この社会に対する温度差は社会人を経験するとすごくわかる

結婚しても女も働く時代、
男の主夫、女の主婦

こういう時代だからこそ
より強く出てきてしまうものなのかな

結婚に対する価値観


同期が結婚したし自分たちもと言う気持ち

でも私たちもう3ヶ月も触れ合ってないのに結婚ってなんなんだろう


温度差が埋められない
一緒に好きだったものがもうそこにはない



最後に思い出のファミレス

一緒に居続けることもできる
嫌いになったわけじゃない
結婚して後から笑い話になるかもしれない

でももう違うのかも
一緒にいちゃいけないのかも



言葉よりも表現
2人の演技力が本当に高くて



セリフが兎に角、響くものが多くて
その時代にあったことを添えていて現実味やその時の自分自身と重なることもできて

もう脚本の坂本さん!!そして監督!土井さん!そして主演の2人!!



現実味だったり非現実的だったり

でもあたたかくて

とても良いラブストーリーだった
Yurie

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