これまで何度か出来心で恋愛映画(といっても、こじれた系のみ)を見る事はあっても、そこまで感情に入り込む事も無く、他人事の様な感覚で終幕を迎える事は多かったですが、今回は流石にハードル越えましたね。
いわゆる「500日のサマー」的な映画ですが、麦くんと絹ちゃんの出逢いから「天使のたまご」の監督を使うなんて、あんなの卑怯だぞ!
2015年から5年間の物語ですが、その時系列におりまざる様々なカルチャーの変遷と、社会という現実への迎合に、少しずつ2人の関係に距離ができていく展開が絶妙。
麦くんの気持ちも、絹ちゃんの気持ちも両方分かる。どちらも間違っていないし、どちらも正解じゃないのが切ない。「新たな始まりは、終わりの始まり」とのナレーションが入る海岸のシーンが目に浮かぶけど、もう普通の感覚じゃ思い起こせません…
序盤の話に戻りますが、過去の作品も良いものはありましたけど、観賞後もここまで引きずられる恋愛映画は初めてです。多分、結婚という生き方を選んだ自分の生き方に問いかけられてる気がするから、なんですかね…