moeka

花束みたいな恋をしたのmoekaのネタバレレビュー・内容・結末

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

むっっっっっちゃ、良かった、、、、、
3本連続で観たけど、最後に観て正解すぎた
セリフや描写の1つ1つが丁寧で丁寧で……
今まで観た恋愛映画で一番好きかも

周りの環境が変わると、自分も変わってしまうし、2人の関係もなかなか今まで通りとはいかなくなるんよな……どっちの気持ちにも共感してしまうなこれ……

麦くんは「現状維持」を望んでたけど、肝心の本人が一番周りの環境の変化に影響されてて、それに自分では気づいてるのか気づいてないのかはわからんけど、絹ちゃんからしたら何が現状維持よって感じやなぁ

別れたらその花を思い出してしまうらしいからって花の名前を教えなかったとことか、絹ちゃんは付き合った当初から常にどこかで「終わり」を意識ながら付き合ってたように感じる。対して麦くんは、ふつうに結婚するもんやと思ってずっと付き合ってて、そもそも付き合うことに対する捉え方がぜんぜん違ってた。
絹ちゃんは「今」「恋愛」をしたくて、麦くんは「将来」「結婚」をしたかった。やっぱり恋愛と結婚ってまったくの別物やんなぁ

お互いに今日は笑顔で別れるって決めて別れ話してるのに、別れ話してる途中に楽しい思い出ばっかり思い出されてしまって、麦くんがやっぱり結婚しよ、結婚したら上手くいくかもしれないみたいなん言い始める辺りから、あまりにも切なすぎて私の涙腺は崩壊し始めます………
そしてあの頃の自分たちと良く似た若いカップル(ここにきて清原伽耶ちゃんはずるい…)があの席に座り、あの頃を思い出して2人して涙止まらなくなるところ、ファミレス飛び出して号泣してる絹ちゃんを麦くんが優しく抱きしめるところ、あの怒涛の畳みかけがもう………しんどすぎる………………

別れてお互い吹っ切れてからのほうが、仲良くなってたのも良かったな〜やり直したらいいのに…とさえ思ってしまうけど、結果同じようになってしまうと思うし、2人にとってはこれで良かったんかなぁ…
出会ったのも運命、別れたのも運命、でも出会わんかったらよかったっていう存在じゃなくて、出会えてよかったと思える存在にお互いなって別れたと感じたし、切ないけど私はハッピーエンドやと思った

最初は共通点や偶然が重なりすぎて運命感じて付き合っても、長年一緒にいると違う人間やから違う価値観とか出てきて当たり前やし、他ならぬ運命を感じて付き合ってしまったからこそ、こんなはずじゃなかった…と思って目を背け始めたら終わりなんやなと思った。難しいな恋愛って……

カップルで観にいかんほうがいいと聞かされてたけど、私はこれ彼氏と観に行って良かったと思ったなぁ
わりと将来を真剣に考えてる社会人カップルとかにはぶっ刺さると思う ※個人の感想です
moeka

moeka