このレビューはネタバレを含みます
花束はいつまでも生花ではいられない。どこかで踏ん切りつけてドライフラワーにする手もあるけど、生花に囚われて決断しきれずにいるとそれはただ枯れていってしまうんだろうな。(ドライフラワーの知識は全くない)
正直タイトルや冒頭で二人が別れてしまっていることが分かっているからどんなに二人が盛り上がっても「この二人はそして別れてしまう…」が念頭に現れてしまうけれど、それでもその盛り上がりから少しずつズレていく二人の機微はたまらなく揺らいだ。
別れ話のシーンはどう考えても泣けるし、その後別れてからほのぼのと二人で生活ができている姿、同居解消して今現在それなりに充実した生活を送っていそうな二人の姿は切ないけど清々しい。
学生時代の恋愛って確かに一生一緒にいるって思ってなかったし、別れた後もなんだかんだ元気に過ごしていたよなあ。でもそこから4年も過ごしていたら、学生を卒業したら、各々生活だったり価値観は変わってしまうよな。
日本の恋愛映画はシンデレラ構造がほとんどだから、こうやってハッピーエンドのその先が描かれているのが純粋にいいなと思った。
菅田将暉が全然キラキラしてなくてそれがめちゃくちゃ良かった。