希咲

花束みたいな恋をしたの希咲のネタバレレビュー・内容・結末

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

すごくタイトル通りの映画だった。

きれいで大事に飾っておきたい。でも、食べられるわけでもなく、枯れてしまう。その花たちにはどんな意味があるのか。そんな花束みたいな恋。

麦くんはストライクを重ねて、アウト!って感じだった。それを言ったら終わっちゃう…!
絹ちゃんはそれを求めてるわけじゃない。私は絹ちゃんみたいな生き方、仕事に対する考え方なので麦くんに怒られるのもわかる。
でも好きな言葉「バールのようなもの」の麦くんに恋をする気持ちもすごくわかった。もう、これだけで恋する自信がある。
ただ、絹ちゃんが好きになれなかった。だって絹ちゃんは何もしてない。麦くんに不満は感じるけど、ズレは感じるけど、何もしない。
就活のときに言われた麦くんの言葉を、返すくらいなんだからもう少しその時の気持ちを思い出して麦くんに接してあげられなかったのかな。
もう別れたくないって気持ちがすでになかったのかな。この恋を終わらせない鍵を持っていたのは絹ちゃんだったんじゃないかな。終わらせないで欲しかった。
なんて思ってしまうくらい2人の花束は素敵だった。

最後のお互いの今カノ、今カレ。
え…その人がいいの?じゃあ麦くん、絹ちゃんじゃダメに決まってるじゃない…
というガッカリ感は知りたくなかった。
結局、恋愛ってそういうこと…なのか。

でも、この2人。友だちだったら一生の友だちになれただろうな。趣味は合うけど価値観や考え方が違いすぎるから、好きなんだけど、好きが違うんだよーーーー!
4年も恋人だったら友だちには戻れないか…。

一生、飾って眺める花束。
それは一生忘れない花束ってことだな。
希咲

希咲