タク

花束みたいな恋をしたのタクのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.0
2人の恋はまるで花束のように、、
一瞬間輝いて、時期に枯れる、、。
[ストーリー]
フリーターの麦(菅田将暉)は、とにかく敏感で些細な出来事でも気にしてしまうめんどくさい人物。

実家暮らしの大学生絹(有村架純)も麦と同じようか性格であり、性格に難アリ。
2人は些細な出来事で知りあい共通の趣味を見つけ次第に恋人になっていきます。
今作は2人の5年間の恋の模様を丁寧にリアルに描いた作品です。
[キャスト]
菅田将暉 有村架純
韓英恵 中崎敏 小久保寿人 瀧内公美
岩松了 戸田恵子 小林薫
清原果耶 細田佳央太
オダギリジョー
[監督] 「罪の声」「いま会いに行きます」 土井裕泰
[感想]
・2人の演技が良い!!

ほんとんどと言っていいほど2人のシーンばかりです。
なので2人の関係を自然に見せる必要があります。
それがしっかりとこの2人はできていましたね!
麦:菅田将暉… 最初の印象は独特で変わり者という感じでした。
けどその中でも優しさや、恋に不器用な姿を見せる瞬間が良かったです。

後半は就活に励み、仕事に勤務するようになってから彼の考え方や、行動が変わっていきます。
前半まではフリーターで恋にしか夢中でしかなかった彼が恋よりも仕事や、人間関係に追われながらも、仕事に懸命に励む社会人へと変化していきます。

演じてる菅田将暉自体は年齢が変わってないのにも関わらずしっかりと5年の歳月を感じさせる演技力で我々を納得させています。
流石でした!👍👍👍

絹:有村架純 … 麦同様変わり者でありつつ、恋に憧れや恋した相手にはとことん好きになってしまうという女性像でした。
キャラクター的には年代や情勢、働く環境が変わっても彼女自身の気持ちの変化というものはあまり変わりません。

常に麦の事が好きでたまらない純粋な彼女なのです。
演技に関してもしっかりと数年の時の流れを感じさせたし、大学生から大人の女性へと成長する姿も印象に残っています。

・作品の雰囲気

序盤はこのリアルさ、映画っぽくない雰囲気が嫌だったんですけど、、まぁ見ていけば慣れますね(笑)
まるで小説の文のように2人の心情を自分の声でナレーションしています。
ここが重要な役割になっており、2人の心情を表す唯一のシーンなのです。

このシーンがあるお陰で2人の気持ちが理解しやすいし、観客自身が考える必要があまりないので2人の心情を読みとくのに大事なものでした!

しかも、2人が小説好きであるし文学的であるので2人の心情のシーンが小説っぽくなるのにも理解できるし、1人密かに考えてるのが面白かったですね。

2015~2020までの時代を恋人として生きていきた2人。
1年1年に色々なサブカルを登場させてたり話題になったニュースや日本の変化を現実同様描いています。

それに伴って2人の生活模様、2人の心情が変化していきます。
この変化がリアルに感じたし、特にラストの場面は心に来ましたね。
[最後に]
ラストのオチも意外と2人の性格からすると、ハッピーエンドなのかな?と感じましたね。

同棲生活で起こる様々な2人の問題はリアルな問題に感じたし、
就職は人を大きく変えるのだなと良い意味でも悪い意味でも思いました。

これは付き合いたてのカップルが見たらどんな気持ちになるのだろうか、、、
タク

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