南森まち

花束みたいな恋をしたの南森まちのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.0
偶然知り合った男女が、互いに共感できるところが多い事に気づき恋が始まりそして…というお話。

ありがちな「一目ぼれ物語」を語るのではなく、会話を続ける中で共感できる点をたくさん見つけてそれが愛に変わっていく…というストーリー。この点は、大半の「一目ぼれをしたことがない」人にとって、とてもリアリティのある物語だと思えた。

彼らは2017年頃の文芸作品(マンガや小説)を語る語る。その設定も文芸好きな映画ファンに親和性が高いものだと思う。

そして、大人になるにつれ価値観の変更を余儀なくされる…現実的でどこにでも転がっているような話ですが、だからこそシビアな物語でとても面白かったです!
まさに「花束みたい」でタイトルもうまくつけられていると思いました。

ただ独り身でこれを見るのは「いいなぁ、うらやましいなぁ、ゼイタク言ってんじゃねーよ」以外の感想は出ないかもしれない😅
あと、時事ネタをふんだんに盛り込んでいるので、10年後には風化してそうなネタがたくさんあるのも映画としては賞味期限がある作品になっているのが残念。

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