Akane

花束みたいな恋をしたのAkaneのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
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何事も、好きってだけじゃどうにもならん事がある。
仕事も、恋愛も、あれもこれも。
大人になるって、悔しいけど、馬鹿馬鹿しいけど、そうだ。

私なら愛する人に「嫌な事、しんどい事なんてやる必要ないよ。ただ幸せで元気に生きてなよ」なんて言ってしまいたくなる。
しかし私が言われたら、そうもいかん。
それが大人だもの。なんてガキのくせして一丁前に思う。

全く別の命が、一緒に生きようとするんだもの。
幸せばっかり、楽しいばっかり選んで進めるわけがない。
日常の中に、クソみたいな事は平気でやってくる。
避ける方法なんてない。ぶつかりもする。

そんなクソの集まりを、さっさと片付けるか、
後回しにして貯めてしまうか。

楽しい話だけをして、一生一緒ならそりゃあ最高だけど
クソをどうやって片付けるか、作戦会議も必要だったりする。

全く別の命が、同じゴールに向かって同時に到着しなきゃいけない。
そのための作戦会議が、話し合いだと思う。
言い争いと、話し合いは別のものだと思う。

言い争いなんてものは大概必要なくて、
しなきゃならんのは、話し合いだと思う。

例えるなら、言い争いは、散らばったクソを押し付けあって投げ合ってるだけ。
何の解決にもならんどころか、状況悪化。遠ざかるゴール。

日常の中で、少しずつ貯まるクソを怠らず片付ける会議。

そうと頭で分かっていても、
好きな相手には、良い顔だけ見せたいし
楽しい話だけ聞かせてやりたいと思うもんなのよ。


元彼と別れた当時、こんな映画死んでも見るかとおもってたけど、見ちまった。
私の心にはクソがこびりついてる。
Akane

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