二人の心の声で埋め尽くされた可愛らしい映画でした。
初めから近い二人の距離感、ある意味ファンタジーの世界なのだけど、純粋にこういう作品に感情移入できるくらい年取ったのかなぁって少し自分を顧みたり。
就活とか色々生活に変化が起きることですれ違ってしまうふたりの空気感、ひどくもどかしい。
一緒に住んでるとあるあるな出来事とか、2人では行けなかったのに出張前乗りで行くことになってしまうハンバーグとか、本屋で手に取る本が変わってしまうこととか、どれもこれもがもどかしい。
最初のままで大人になっていくことは出来ないんだよな…。
心の余裕や豊かさがすり減っていくことには自分では気づきにくい。
生きるってことは責任という主人公の言葉には明らかに疲れを感じた。
生きていることが責任では、苦しいよ。
生きている最中出会う様々なことに、責任を負えるようになることが生きているってことだと僕は思いたい。
最後はこれ、バッドエンドなのかハッピーエンドなのかは、見る人それぞれですね。
始まりと終わりの隣り合わせ、切ないんだけど素敵なシーンでした。
