このレビューはネタバレを含みます
好きという気持ちだけではうまくいかないこともある。嫌いになったわけじゃない。でも、続けることは難しい。「共感した!」と声高に叫べるほど立派な恋愛をしてきたわけじゃないけど、あの時を思い出して痛む胸がある。2人が選んだ結末は「別れ」だったとしても、「『花束みたい』な『恋』を『した』」あの期間は、かけがえのないものだった。タイトルも秀逸。とにかく映画全体に流れる空気感が好きだった。別れてしまったのに、切ないはずなのに、妙に爽やかな気持ちになれる不思議な映画で、初めて観てから数年経っても印象に残っている。