このレビューはネタバレを含みます
麦くん絹ちゃん2人だけの世界。好きなカルチャーや価値観で繋がるのって理想的な付き合い方だと思う。
この映画が楽しいのは、現実のタイムライン通りに音楽、映画、カルチャーが実際に出てくることもその要素の一つだと思う。
とくに主人公と同世代の私にとって、あまりに現実味を帯びているから、この2人に嫉妬さえしてしまう。タムくんの似顔絵なんて私も描いて欲しい!!
絹麦が一言一句ピッタリなのは上手く行きすぎだろと若干冷めつつも、「あんたらなんで一緒にならないわけ?」というもどかしさがそれを上回る。
この2人って特別なのかなって思ってたけど、最後のファミレスのシーンが残酷なまでにそれを打ち消しにきていた。
かつての2人を投影してしまう大学生の存在と、何より鑑賞者が共感できること。
大衆向けのエモいやつかなってあんまり期待してなかったけど、正直かなりくらってしまった。
坂本裕二もっと好きになりました。天才。