めちゃくちゃ大ヒットしたし、映画ファンの間でも相当話題になった作品だけれど、「ちひろさん」からの流れでようやっと。
まぁ、何で今まで観なかったかというと、怖かったんですね……w
実際、本当に恐ろしい映画だった。死んだ、精神的に。
恋愛映画はリアリティとファンタジーのバランスの塩梅が大事であると思うのですが、諸々のサブカルネタやオタクあるあるでくすぐられつつ、いやいや、こんな「もうひとりの自分」の様な相方に都合良く出会えるかーい！しかもそれが菅田将暉とか有村架純とか、あり得ん！と抵抗を試みる。
しかし、やがて草臥れ萎れていく2人の関係性に自分自身の思い当たるアレコレを掘り返されるというかえぐり出されて、やがて血涙を流すことになる訳です……おそろしや。
結論。永遠の"恋愛"なんて、あり得ない。という真理真実。もちろん劇中触れられる通り、その"愛"の形が変わっていて、良い関係を続けられる事はあり得るし、そういう素敵なカップルも私は実際に知っている訳です。
でも"恋"は絶対、じゃない。
そして、だからこそ、その瞬間は尊くて素晴らしいのであって、たとえ今は失われてしまったとしてもその輝きは美しい……って事よね、知らんけど。
